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「えんとつ町のプペル」を見て、英会話講師が感じたこと



Hi, everyone!

今日は、久しぶりに映画を見に行ってきました。「えんとつ町のプペル」です。いろいろと前評判があり、期待して見に行きましたが、メッセージがあまりにストレートで、泣いちゃいましたよ。☆5つでした。

さて、この「えんとつ町のプペル」、海外でも上映される予定だと、制作者の西野亮廣さんがYouTubeで言っていました。しかし、こうなると、ひとつ懸念される点が。映画の中で、ルビッチのお父さんがルビッチに『男の子は泣くんじゃない。』と優しく諭すシーンがあります。これは、日本ならそれほど問題になるとは思わないのですが、アメリカやヨーロッパだと、これはあまりよろしくないかもしれません。「男の子は強く、女の子は優しく」という概念は、性差別にあたるからです。

私は日本で生まれ、日本で育ちましたが、海外で住んでいた経験があったり、外国出身の友人がいたりするため、日本の文化も西洋の文化も、両方とも共感できるところがあります。その私が「男の子は泣くんじゃない。」と言う言葉を聞いた時に、なんだか懐かしいような温かい感情が沸き起こったと同時に、「あれ?これちょっとまずくない?」と思ったのも事実です。私がうっすら感じた性差別的要素は、おそらくアメリカやヨーロッパでは、より多くの人がより強く感じることでしょう。

『男の子は泣くんじゃない。』というセリフは、英語に翻訳するときに、”Boys shouldn't cry." と直訳したのでは、問題になる可能性があります。そこで、勝手ながら、この人間味あふれる温かさを残しつつも、性差別的要素をなくす訳がないものか、考えてみました。

"Boys don't cry."

これも全然ダメ。

"Don't cry, my boy.”

うーん、これも悪くないけど、あと一歩!

"Don't cry, son."

あー、ぴったり!この訳なら、性差別的要素はみじんもないし、最後に呼びかける"son"の言葉に、お父さんの愛情の温かさがあふれています。

映画もよかったし、いい訳も思いつけたし、もし「えんとつ町のプペル」が海外でも評判になったらいいなー、なんて思いながら、ルンルンドライブして帰ってきました。もしみなさんも「えんとつ町のプペル」を見に行くことがあったら、このセリフ、感じてみてくださいね。
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