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「英語で質問に答える時に、YesとNoが反対になってしまう問題」の改善策
突然ですが、問題です。
あなたはりんごが好きな人だとしましょう。そして、このように質問されたらYesかNoのどちらで答えますか?
Do you like apples? (りんごは好き?)
何を言ってるの?そんなの、Yesに決まってるじゃない。と思われるでしょう。正解です。それでは、このように質問されたら?
Don't you like apples? (りんご好きじゃないの?)
そりゃ、Noでしょ!りんごのこと好きなんだから。そう思われるかもしれません。しかし、正しくはYesなんです。
今日は、日本語と英語の答え方の違いと、それだけでなく、その答え方に慣れる方法まで解説していきますよ。答え方はもう知っていても、いざ質問されてしまうとどうしても日本語の答え方になってしまう・・・と悩んでいる人にも、きっと役立つ内容となっています。ぜひ最後までおつきあいください。
目次
- ○ 1.日本語と英語の答え方の違い
- ・*【重要】なぜ答え方が違うのか
- ・*いろいろな質問パターンとその答え方
- ○ 2.英語式の答え方に慣れるための秘策
- ・★STEP 1★ 日本語の答え方を工夫して、Yes・Noを言わないようにする
- ・★STEP 2★ 英語の質問にも、Yes・Noをつけずに答える
- ・★STEP 3★ あとはいろんなパターンにも慣れるのみ!
1.日本語と英語の答え方の違い
*【重要】なぜ答え方が違うのか
それではまず、日本語で考えてみましょう。前提として、あなたはリンゴが好きです。
「りんごは好きじゃないんですか?」
と聞かれた場合、あなたは当然
「いえいえ、そんなことありませんよ。好きですよ。」
つまり、
「いいえ、好きです。」
と答えますね。ここで働いている日本語の思考回路としては、相手が間違ったことを尋ねてきたので、まずは「いいえ」と、間違っていることに対して否定し、その後「好きです」と正しい情報を付け加えています。
それでは、英語ではどのように答えるでしょうか。
"Don't you like apples?" (りんごは好きじゃないのですか?)
と聞かれ、答えは
”Yes, I do."
です。なぜYES???? 英語の思考回路はこうです。
自分が好きならYes 嫌いならNo 以上!!!
つまり、相手の言っていることが正しいかどうかの判断は、英語の思考には必要ないのです。まとめるとこうです↓
==================================================================
日本語:相手が言っていることが正しければYes、間違間違っていればNo
英 語:自分が好きならYes、嫌いならNo
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*いろいろな質問パターンとその答え方
英語の場合は好きか嫌いかを言えばいいので、
Do you like apples?
と聞かれても、
Don't you like apples?
と聞かれても、答えは
Yes, I do.
と答えればよいことがわかりましたね。
それでは、次の質問はどうでしょうか?
You like apples, don't you? (りんごが好きだよね?)
You don't like apples, do you? (りんごは好きじゃないよね?)
英語の思考回路は、相手の言っていることが正しいかどうかではなく、自分が好きか嫌いか、でしたね。というわけで、答えは
Yes, I do.
です。それでは、まとめます。
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どんな質問の仕方をされても、
自分が好きなら Yes, I do.
嫌いなら、No, I don't.
と答える。
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2.英語式の答え方に慣れるための秘策
これで、知識として英語式の答え方がわかりましたね。しかし、いざ実行しようとすると、どうしても咄嗟にNoと言ってしまうものです。これはなぜかというと、本人の努力が足りないのではなく、今まで日本語の答え方で生きてきたため、"英語の時はNo"と言われたところで、急に180度転換すること自体が、ほとんど無理だからです。まずは、急に180度転換するのではなく、ゆっくりとカーブして回ることを目指しましょう。そのために必要なのは、英語式の答え方を「感覚」として身に着けることです。
それでは、英語式の答え方を「感覚」として身に着ける方法を、スモールステップでご紹介します。
★STEP 1★ 日本語の答え方を工夫して、Yes・Noを言わないようにする
英語を話している時だけ英語式の答え方をしようとしても、日常生活の中で英語でトライできる回数はわずかなため、英語感覚を身に着けるまでにはいたりません。まずは、普段日本語を話している時から、英語式で答える癖をつけましょう。
しかし、日本語の質問に対して英語式で答えてしまうと、
「ねえ、りんごは好きじゃないの?」
「うん、好きだよ。」
となり、かなりおかしな日本語になってしまいます。そんなときは、うん、を言わないようにしましょう。おすすめは、こんな感じです。
「ねえ、りんごは好きじゃないの?」
「好きだよ。」
こんな感じもいいでしょう。
「ねえ、りんごは好きじゃないの?」
「えっと、りんごは好きだよ。」
敬語でも使えます。
「りんごは好きではないでしょうか?」
「えー、りんごは好きです。」
これで、Yes・Noを言わずに、答えることができました。文字で見ただけだと違和感があるかもしれませんが、リズムよく答えると、それほど違和感なく答えられますよ。「りんごは好きです」の前に、何も言わないか、ちょっと考える感じで一言言ってから「りんごは好きです」につなげれれば、問題ないでしょう。
★STEP 2★ 英語の質問にも、Yes・Noをつけずに答える
次に、英語の訓練に入ります。先ほど日本語で行ったことと同じように、答えてみましょう。
”Don't you like apples?"
"I like apples!"
"Don't you like apples?"
"Well, I like apples.
"Don't you like apples?"
"Me? I like apples."
どうですか?Yes・Noを使わなくても、自然に受け答えできるでしょう?
慣れてきたら、Yesを付け足してみましょう。
”Don't you like apples?"
"I like apples. Yes, I do.
"Don't you like apples?"
"Well, I like apples. Yes."
"Don't you like apples?"
"Me? I like apples. Yes, I do."
まあ、ちょっと回りくどい言い方には聞こえてしまいますが、おかしいというほどではありません。最後にYesを付け加えるわけですが、ここで首を縦に振り、自分の脳に”Yes”と答えていることを強調して教えてあげましょう。
★STEP 3★ あとはいろんなパターンにも慣れるのみ!
STEP2も何度も行っていれば、相当英語の答え方に慣れてきているはずです。ここまで来たら、ほとんどできたも同然です。あとは、Yesを前に持ってくるように、練習しましょう。
それでは、問題です。あなたはテニスが得意です。次の質問にはなんと答えますか?
Are you good at tennis?
Aren't you good at tennis?
You are good at tennis, aren't you?
You aren't good at tennis, are you?
答えはすべて”Yes, I am."ですよね。
それでは、次の問題です。あなたは傘をもっていません。次の質問にはなんと答えますか?
Do you have an umbrella?
Don't you have an umbrella?
You have an umbrella, don't you?
You don't have an umbrella, do you?
答えはすべて、”No, I don’t."ですね。
たくさん繰り返し練習してみて下さい。がんばって!
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